『BlenderAutotrackerAddon』を使った感想とか解説とか。

皆様こんにちは。
マクライオンです。
本日はBlenderAventCalenderの記事を一つ。
今回はBlenderのアドオン、「Blender Autotracker addon」の簡単な解説と使った感想を綴っていこうと思います。

まず最初に、このアドオンでできることは主に『マッチムーブ』ということになります。
マッチムーブとはなんぞや?から説明すると、実写の映像に3DCGを合成し、あたかも3DCGが現実に存在してるように見せる手法です。

以下、スザンヌさん(Blenderでおなじみの猿)をマッチムーブした動画です。
こんな感じの動画を簡単に作ることができるのが、今回紹介する「Blender Autotracker addon」です。
とはいえ、マッチムーブはBlenderの標準の機能でも出来ます。
このアドオンの一つのミソは簡単に設定し、簡単に作ることができることなのです。
(ちなみにスザンヌさんの動画はレンダリング時間を除くと3分で作りました。)

rendering2.gif

 

 

では、実際に作っていきましょう。
まずは、アドオンを以下のサイトからダウンロードします。
https://github.com/miikapuustinen/blender_autotracker

このサイトの「Clone or Download」からZIPファイルをダウンロードします。
このZIPファイルは解凍する必要はありません。

次にBlenderを起動して、
ユーザー設定>アドオン>ファイルからアドオンをインストール
で、ZIPファイルの場所を指定し、インストールを行います。

インストールを終えたら、画面を動画クリップエディターに切り替えます。

動画クリップエディターに切り替えたら、一番下にある「開く」から合成する動画を指定します。
特殊なファイル形式でない限り動画ファイルは開けると思いますが、自分は「AVI」「MP4」「MOV」あたりをよく使っております。

開けたら、カメラの設定をします。
撮影に使用したカメラの設定をここに記入します。
とはいえ、簡易的なマッチムーブを作るのであればここら辺はアバウトでもいいと思います。
要するにここら辺の設定は後の精度を左右してくる設定となります。
今回は焦点距離のみを設定しました。

2017-12-17 (6).png

 

 

次にフレーム数の開始位置、終了位置を動画の尺に合わせ、それが終わればシークバーを最初のフレームに合わせ、「Autotrack!」ボタンを押してみましょう。
そうすると、自動でマーカーが指定され、動画の計算が始まります。
(これはBlenderの標準の機能だと手動で指定していくのですが、これがとても面倒!)

2017-12-17 (9).png

 

次にソルブのメニューに移動し、絞り込みのメニューを設定します。これは先ほどのカメラの設定をした項目を選べばいいと思います。(三脚を使ったら三脚にチェックを入れると誤差が小さくなります)

2017-12-17 (11).png
それが終われば、「カメラモーションの解決」ボタンを押してください。
Solve.Error、もしくは再投影の平均誤差というメッセージが出てきて数値が表示されると思います。

2017-12-17 (12).png
数値の意味は大体以下のような感じ。
1.0以下:誤差がとても少なくて精度がよい
1.0~2.0:誤差がちょっと大きい
2.0以上:誤差がとても大きい
これは私の感覚の指標なのですが、大体1.0以下がベターだと思います。
それ以上になるならばマーカーを一部消す/もしくは増やすなり、カメラの設定を追加してみるといいかもしれません。

それが終わったら、シーンの設定より「背景として設定」「トラッキングシーン設定」のボタンを押し、3Dビューに戻りましょう。

すると、カメラの設定が変わり、エンプティが表示され、中央に平面が置かれるようになりました。

2017-12-17 (15).png
平面はレイヤーが違うので、そのレイヤーに物を置かないように注意し、光源の向きなどを設定してレンダリングすると、マッチムーブの完成です。

(平面は影のみがレンダリングされるようになっております。影の薄さを設定する場合はコンポジットノードで設定できます。)

と、長々説明してしまいましたが、こんな感じでマッチムーブができました。
(私が確認している)この「Blender Autotracker addon」のキモは以下の通り
・簡単にマッチムーブができる
・細かく設定する必要がない

急いで作品を作りたいときとかに非常に便利なアドオンですね。
また、私が確認してないパラメータもたくさんあるので、Blenderでマッチムーブをする場合は非常に強力なアドオンといえます。

以上、「Blender Autotracker addon」の紹介でした。

次回のAventCalenderは、12月19日のusm916さんによる記事です。
よろしくお願いします!

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